知っておきたい!訪問看護のすべてと費用解説💡
在宅での医療・介護が求められるケースが増えてきた現代では、訪問看護サービスが重要な役割を果たしています。しかし、実際に利用する際には費用や手続き、どのようなサービスが受けられるのかなど、様々な疑問があると思います。本記事では、訪問看護の基本から費用の仕組み、緊急時の対応まで詳しく解説します!
1.訪問看護の料金構造とは?
訪問看護を利用する際、料金がどうなっているかを把握することが大切です。 訪問看護は、基本的には医療保険または介護保険で費用が賄われますが、その内容には違いがあります。
1-1.医療保険と介護保険の違い
訪問看護の利用にあたって、年齢や状態によって医療保険か介護保険かが適用されます。
【医療保険】~利用者様・主治医・訪問看護師の連携
年齢に関係なく、医療的ケアが必要な方が対象です。週3日までの1日1回訪問が基本となります。要支援・要介護の認定を受けた方でも、厚生労働大臣の定める疾病に該当する場合は医療保険で訪問看護が利用可能。終末期や退院直後など医師が週4日以上の訪問看護が必要と判断した場合に発行される特別訪問看護指示書が出た場合も医療保険適用の対象となります。
【介護保険】~利用者様・主治医・訪問看護師・ケアマネジャーの連携
65歳以上で介護認定を受けた方、または40歳以上65歳未満で特定の疾患がある方が対象です。訪問看護の利用にあたってはケアマネジャーがケアプランを作成し、定期的な見直しや調整が行われます。
① 第1号被保険者:要介護1~5、要支援1~2
② 第2号被保険者:16特定疾病と認められた方、要介護1~5、要支援1~2
1-2.基本料金と加算料金の詳細
訪問看護の料金は、訪問回数や時間に応じた基本料金に加え、特別なケアが必要な場合にかかる加算料金によって構成されています。
・基本料金:訪問看護師が利用者様の自宅に訪れる回数や時間帯に基づいた料金です。夜間や週末の訪問には追加料金が発生することが一般的です。
・加算料金:医療的ケアが必要な場合や緊急時の対応が求められる場合に発生します。また、看護師の資格(正看護師・准看護師)や、医療機器の使用がある場合も加算の対象となります。
【加算:24時間訪問看護加算、緊急時訪問看護加算、特別管理加算(Ⅰ)(Ⅱ)、長時間訪問看護加算、複数名訪問看護加算 他】
1-3.保険適用外料金について
保険適用外のサービスもあります。例えば、保険でカバーできないリラクゼーションや生活サポートなどです。利用を希望する際は、訪問看護事業所で保険外サービスの対応ができるかご相談すると安心ですね。
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2.訪問看護サービスの内容と対応範囲
訪問看護のサービス内容は幅広く、在宅療養生活に必要な支援が充実しています。
2-1.在宅医療・介護の連携サポート
訪問看護は、在宅医療と介護の架け橋として重要な役割を果たしています。
例えば、以下のようなサポートが提供されます。
・健康管理:体温や血圧、脈拍などの測定といった基本的な健康チェック。
・治療サポート:病気や怪我の治療、服薬管理。
・医療機器の管理:酸素吸入、人工呼吸器のケアや点滴の管理など。
訪問看護師は、医師やケアマネジャーと連携を取りながら、日常の健康状態を記録し、必要な医療ケアを調整するため、安心して在宅生活が送れます。
2-2.特別な療法や緊急対応の可能性
訪問看護には、理学療法や作業療法といった特別なリハビリテーションの提供も可能です。 また、必要に応じて緊急対応が行われ、特に体調が急変した際の迅速なサポートは家族にとっても大きな安心材料となります。
3.訪問看護の利用条件と対象者
3-1.認定を受ける方法と相談場所
訪問看護を利用したいと考えたら、まずは医師やケアマネジャーに相談し、訪問看護の必要性を確認してもらいます。
・医療保険:利用には、医師が発行する指示書が必要です。
・介護保険:要介護認定を受け、ケアプランの作成が求められます。
3-2.利用回数や病状による制限
訪問看護の利用頻度は、健康状態や病状に応じて変わります。必要に応じて担当者会議を開き、定期的に利用回数や内容を見直し調整を行います。
4.緊急時の対応と特別訪問看護指示に基づくケア
4-1.緊急時の対応内容
訪問看護では、利用者様の体調急変や緊急事態に備えたサポートが含まれています。以下のような状況で迅速に対応が可能です。
・体調急変時の緊急対応:呼吸困難、胸痛、意識低下など急な体調不良が起きた際、看護師が迅速に訪問し必要に応じて救急搬送を手配します。
・24時間対応のサポート:緊急電話対応が可能な訪問看護ステーションも多く、夜間や休日でも相談が可能です。
・医師との連携:緊急時に訪問看護師が医師に報告し、指示を受けて応急処置を行うケースもあります。
4-2.特別訪問看護指示の内容
特別訪問看護指示とは、医師が特定の治療やケアが必要と判断した場合に発行される指示です。これにより、通常の訪問看護サービスに加えて特別な対応が可能になります。
・特定療法の実施:点滴管理、褥瘡(床ずれ)ケア、感染症対策の徹底など病状に応じた医療ケアを行います。
・症状管理とモニタリング:特別訪問看護指示があれば、定期的な血圧測定、血糖値管理、酸素吸入など特定のモニタリングを行い、医師に報告します。
・定期的なフォローアップ:患者様の容体に合わせて訪問回数を増やす対応や、状態が急変した際に迅速な対応が取れるよう頻繁なフォローが可能です。
5.費用軽減制度と自己負担の見直し
5-1.金額の目安と節約のポイント
訪問看護の自己負担額は1回あたり500円~3,000円程度が目安です。緊急訪問や夜間対応、特別な加算があると料金は増加しますが、高額療養費制度を活用することで、上限額を超えた分は還付されるため、自己負担を抑えることができます。
5-2.地域や所得による費用の差
市区町村によっては所得や条件に応じて費用軽減がある場合があります。訪問看護の自己負担額に不安がある場合は、住んでいる地域の役所やケアマネジャーに相談しましょう。
6.訪問看護事業所を選ぶポイント
6-1.サービス提供エリアや対応時間
訪問看護ステーションの選び方は、まず対応可能エリアと対応時間を確認することが重要です。急な体調の変化にすぐ対応できる距離にある事業所は、家族にとっても心強い存在になります。また、地域によっては特定のサービスに強い訪問看護ステーションもありますので、家族の状況に合わせた事業所を選ぶと良いでしょう🔍
7.まとめ
訪問看護は、医療と介護をつなぐ大切なサービスです。費用は医療保険や介護保険で賄われますが、事前に料金やサービス内容、緊急時の対応体制を確認することが重要になります。また、訪問看護ステーションやケアマネジャーと密に連携を取ることで、在宅での医療や介護がより安心して行えます。ご家族と利用者様が心身ともに快適に過ごせるよう、上手に訪問看護を活用しましょう💪🏻
訪問看護ステーションぽるくでは、ご家族・ケアマネジャー・医療スタッフの皆様との情報共有を大切にしております。訪問看護をお願いしたいときやケアマネさんがついていない方など、お困りのことがありましたらお気軽に011-598-1314までご相談ください📞
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